Taikametsä

見た映画や読んだ本について。

新しい土地で新しい生活。

1年以上ブログなんて見ていなかった。

目の前のことに精一杯で、常に付きまとう不安感と憂鬱。

それでも突然何か長い文章を書きたくなったから書いてみることにした。

 

最後のブログが2年弱前に名古屋に引っ越しした時に書いたもの。

年が明けてもう2024年になってしまった。

 

2022年は何をしていたか正直あまり記憶にない。

恐らくまだまだマスクをしながらの生活で、生きるためのお金を維持することに精一杯だったと思う。それからの2023年は本当に人生の分岐点のような年だった。

 

2023年の初夏に結婚した。夫はロシア人。夫の個人的な事情のため急ぐように結婚した。結婚して今は半年くらい経つ。もちろん激しい喧嘩もしているけれど、夫という存在は私にとってはもう特別なもので、彼のことを考えていると言葉で言い表せない気持ちが溢れでてくる。私とともに生きていく決断をしてくれた彼には感謝している。

 

結婚してすぐに私はモロッコへ移住した。夫も同時期に日本からフィンランドへ引っ越しをした。夫はもう10年以上フィンランドに住んでいるから。

2人で別々の国で生活する予定だったけれど、私はその別居生活に意味を見出せなかった。結局2年の予定を3か月で切り上げて日本に帰った。

もともと仏語が通じる国で生活することが夢だったけれど、身の回りのことが突然すべて変わって、私にも家族というものができて、自分の家族という形を守りたい気持ちが本当に強くなった。

日本に帰って、すぐに準備をして、ヨーロッパへ飛んだ。長距離フライトに1年で6回乗るなんて、私にとっては前代未聞のこと。慌ただしい1年だった。

 

私の新しい土地はフィンランド。

首都から外れた田舎に住んでいる。

 

仏1年、モロッコ3か月、10か国くらいヨーロッパを旅したけれど

フィンランドはいい意味で日本に似ていると感じるし、少し変。

とにかく静か。奇声を上げていたり、すれ違いざまに薬物の臭いがすることもない。

後を付け回しながら声をかけてくる人なんていないし、スリに注意を払って町を歩くこともない。

スーパーに小麦粉やパスタが散らばっていることもなければ、トイレもきれいで、レジもスムーズ。

Visaの手続きはオンラインで予約して、予約した時間にすぐに呼ばれ、

書類をチェックされるときも溜息を疲れたり、ごねられたりすることもなかった。

私にとっては驚きの連続だった。

 

今日新しい年が始まって、なんだかとても嬉しい気分。

 

マイナス20度の中、朝から散歩をした。なんてことない朝の写真。

 

 

もう体が寒さに順応してきて、マイナス6度くらいまでなら平気になった。

でもさすがに太陽が強く空気が澄み切ったときのマイナス20度は本当に寒い。

体は服で守ることができるから大丈夫。それでも頬は痛いくらいに寒い。

 

それでも毎日散歩に行く。

 

きゅっきゅっと足元の雪が鳴るのがとても好きだし、鬱防止の役割も強い。

フィンランドの冬はとても辛いと聞いていたけれど、それは嘘じゃない。太陽がとても低くて、毎日午後3時ごろにはもう太陽が沈んでしまう。

一度、散歩しようと思い歯磨きをして洗顔をして、服を着替えた後にはもう厚い雲が太陽を隠してしまったことがある。こんな些細なことで泣いてしまった。

 

それでも今の自分の選択に満足している。

 

今はまだ友達もいないし、この国で仕事もないのだから

少し定期的にブログを更新しようかな。

 

2023年の振り返りと新しい年への希望に満ちた気持ちで。

 

終わり。