Taikametsä

見た映画や読んだ本について。

24.02.27 日記

もうかれこれ1週間くらい太陽の光を見ていない気がする。昨日は久しぶりにどっと気分が落ち込んで、1日中何もできなかった。気温が上がり始めて、雪が解け、道路が砂利でいっぱいになって、真冬よりも外が暗い。そんなときに日光がなくなる辛さを身にもって感じている。この冬はもうビタミン剤は必要ないかと考えていたけど、もう1つ追加で購入した。

 

もうなんやかんやで2月も終わってしまう。

今月は主にフィンランド語学習の1か月だったけれど、頭の中が混乱していてストレスを感じている。今はいろんな文法事項で頭の容量を超えてしまいそう。おかげであまり読書をしたり、映画を観たりすることもなかったような。

 

お酒も控えているせいか、急に砂糖の摂取量が増えた。フィンランドはGeishaやFazerのチョコレートが有名だけれども、私には甘すぎる。1枚のチョコレート板を食べるのに1か月くらいかかる(フィンランド人の友達に聞いたら、1枚なんて1日で食べきるらしい)。

色々試してみて、最近このチョコレートがお気に入り。安くて、チョコレートの厚さが薄めで私の好み。

 

 

語学学習は定期的にイヤイヤ期に入るものだと思うけれど、落ち着いて長く続けたいな。

 

そして、最近夫が日本語の勉強でオーディオブックを使い始めたので、私も初めて使うようになった。ずっと読もうかなと思っていた川上未映子の『黄色い家』を聴いている。

編み物をしながら、本を聴くことができるのって、思っていたよりもいい。物語も頭の中に入り込んできてくれるし、音楽を聴いているより落ちつくというよりかは、他のことを考えなくてよいので、とても気に入っている。

 

 

24.02.24 編み物

ここ数日曇り空で、すっかり雪も溶けてしまった。フィンランドの道路は水はけが悪く散歩に行くのも億劫になってしまって、鬱々とした気分で過ごしている。

 

この間初めてOpalの糸を買った。

かぎ針の大きさと糸の太さが合わないのか、私の力加減がよくないのか、どうも糸が細い気がしてうまく編めない。はじめは1本取りの細編みで、ニット帽を編もうと思っていたのだけれど、3回ほど編んだりほどいたりを繰り返して、結局は2本取りの長編みで編み進めることにした。

 




 

ニット帽を編むのは初めてだったけれど、きれいによく編めたと思う。

Opalの糸は明るい配色で編んでいるだけでエネルギーをもらえるので、今度ヘルシンキに行くときにいくつか買い足したいなと思う。

 

最近フィンランド語の勉強が難しくて、編み物をする時間が増えた。語学勉強のストレスを編み物で中和させるようなイメージ。

 



 

帽子のあまり糸を首部分に使って、今バラクラバを作っている。もう今シーズンに活躍することはなさそうだけれど、来年の冬のために備えておこう。

 

それにしてもすっかりOpalのファンになってしまった。

 

 

24.02.19 日記

2月はやっぱり毎年あっという間に過ぎ去ってしまって、もう1週間くらいしか残っていない。

 

今月は銀行のキャッシュカードや健康保険証が届き、移住の時の最初の手続きのようなものがひと段落し、ほっとしている間に月末に突入しようとしている。

 

ただ今月は何もかもがうまく行かなくて…

映画も見てないし、フィンランド語の勉強もあまり進んでいない。本も読めていないし、本当にこのままでいいのだろうか…はやく語学学校に入りたい。何かこれから目指すものを見つけないと、と思い始めた。

 

もともと入国3か月はのんびりする予定だったので、そろそろエンジンをつけて自分の進むべき道を見つけないと。

 

 

今日は夫が花束を買ってきてくれた。盛大な夫婦喧嘩の後の謝罪の気持ちらしい。

 

不器用な夫なりに、私が好きなオレンジ色の花を買ってきたみたい。

私はこの不器用さが好きでこの人と結婚したんだよなと再認識した。

 

喧嘩はほどほどに、仲良く生活したいな。

 

 

24.02.06 編み物

色んなものを少しずつ編むことが好きなのだけれど、今日は薄い水色と紫色で編んでいるブランケットを進めた。

 

編み物は精神的な部分でかなり支えになることがある。同じ動作の繰り返しで、頭の中を真っ新にすることができるから。このブランケットは150目で初めて、長編みやら細編みやらを好きなように繰り返している。バッグなんかを作るのも好きだけれど、こうやって何も決めずにのんびり編んでいくこともいいなと思う。

 

今はこの間のグラニースクエアの帽子、ブランケット、そして夫のマフラーを編みかけていて、あっちに行ったりこっちに行ったり気の迷いで、夫にも呆れられているのだけれども。せっかく毛糸と編み物の国にいるのだから、だれの声も耳に入らない状態になっている。

 

大きいものを編むことも好きだけれど、合間合間に小さいものを編むことも喜びの一つになっている。あまり現金を使わないからクレジットカード用のケースや、小さめの巾着、それからヘアバンドなんかも編んでみたいなと思っている。

 

今日は久しぶりに朝5時くらいに目が覚めたので、朝暗いうちから5kmくらい散歩をした。まだ日が昇る前に散歩が終わってしまうと達成感のようなものを感じて気分がよかったけれど、少し運動した気になると、食欲がびっくりするようなことになってしまう。お昼に山盛りミートソースパスタを食べて、フィンランド語を勉強して、晩ご飯を食べて読書をして…いつまで主婦的生活ができるか分からないから、今を精一杯に楽しみたい。

 



24.02.04 ミア・ハンセン=ラブ

学生のころからMia Hansen-Løveの作品が大好きで、特に『未来よこんにちは』なんて50回くらい観ていると思う。今日の午後、去年公開されていた新作『それでも私は生きていく』を観ることができた。

 

彼女の映画の中には絶望と希望が併存していて、いつも悲しみや苦しみの中に静かな光が差し込んでくるような印象を受ける。人生はそれでも続いていく、というメッセージを強く感じる。よくRohmerの映画と比較されていたりするのだけど、私は彼女の映画の中にある真実味のようなものがとても好きで、虜にされている。フィクションの印象が強いRohmerの映画だけれど、Mia Hansen-Løveは映画の中に彼女の人生の一部を織り込んでいるのかな。どこかで『未来よこんにちは』は彼女の母親の話で、今回の映画は彼女の父親との物語だと読んだ覚えがある。

 

 

24.01.31 日記

今は仕事をしていないから、平日も起きるのは8時くらい。

1月はこの土地の太陽のエネルギーを強く感じている。ほんの3週間くらい前までは日の出は朝の9時半ごろだったけれど、今はもう8時半ごろになった。先週くらいまではまだ朝ごはんにはキャンドルが欠かせなかったけれど、もうキャンドルの季節も終わりかな。もうビタミン剤を飲まなきゃ!という気分もなくなって、少し安心している。

 

先週くらいから滞在関係の手続きが前に進み始めて、少しずつ最初の到達点が見えてきて安心している。今月の頭にビザをもらい、先週の頭に住所の登録、それから週の後半に警察署、そして昨日銀行口座開設の手続きがひと段落した。これからフィンランド語の語学学校に行こうと思っている。

 

夫には本当に助けてもらいっぱなし。今まではフランス語が使える国での経験しかないから、私は英語が本当にできない…。おそらく4割くらいしか聞き取れていなくて、かなり不安感が付きまとう。夫もフィンランド語は第3言語、日本語は第4言語でそれなりにストレスであると思うのに、手続き関連はすべてサポートに入ってくれている。感謝してもしきれない。

 

特別にフランス語も上手ではないけれど、とりあえずの生活のことはそれなりに質問しながらこなせていたので、言葉ができないストレスを少しずつ感じ始めている。

それでも、ゆっくりと1年はお試し期間だと思って自分の生活をしていくしかないかな。

 

いろいろと不安になることもあるけれどゆっくり自分のペースで。

FazerのLaskiaispullaを食べたよ。

 

 

24.01.28 日記

昨夜の夫婦喧嘩のことなんか忘れて、朝一でお互いに仲直りをし、明るい気持ちの日曜日を迎えた。

 

私の家はまだ洗濯機がない。

週に1回くらいスーパーにあるコインランドリーを使っている。日曜日は洗濯に行くことが多い。

日本にいた時は週に3回くらい洗濯機を回していた。けれどもヨーロッパの洗濯機は基本的に服の傷むスピードがとてもはやい気がして、必然的に使う回数も減った。下着や靴下なんかは基本的に手洗いで済ましている。洗濯機が欲しい気持ちもあるけれど、もうすこし金銭的に余裕ができてから買えばいいかな。

 

洗濯をしている間にスーパーで買い物をして、ケーキの材料を買った。

この間セカンドハンドショップで見つけていたケーキの型があるので、今日はチョコレートケーキを焼くつもりだった。

 

 

スポンジケーキを焼くのは初めてだったのだけれど、上手にできた。ふわふわに膨らんだし、パウンドケーキなんかよりは軽く感じる。

夫はコンデンスミルク、私はベリージャムを挟んで食べた。

 

私はもともとレストランや食べ物には、割とお金を使う方だったのだけれど、フィンランドに来てからは全く外食しなくなった。自分で作れない料理をレストランへ食べに行き、そんな料理を作ってくださる料理人の技術に対してお金を払っている感覚だったから、お金を払っても素人の私にでも作れそうな料理やお菓子が出てくるのが結構耐えられない。フィンランドのランチにあるビュッフェシステムもいまだにあまり理解できていなくて、こちらの外食文化に慣れるのはまだまだ時間がかかりそう。

 

私はまだまだ15€払って、家庭でも作れそうなケーキと自分でコップに注ぐスタイルで薄いコーヒーが提供されるなら、お家カフェの時間を大切にしたいかな。